小脳失調がある方への教科書的理学療法アプローチ 過去の話
目次
思い出話
ふと思い出しました。
小脳 という部位があります。
人間はこの”小さい”脳
人間は他の動物より比較的大きくなっています
それはこの人間の器用さと大きく関係しているように思いますが
効率の良い動き
運動学習
スムーズに動けるということ
滑らかな動き
どんどん上達するということ
スムーズな会話
楽に立つということ
楽に座るということ
などを考えると
この部位はとても大切な部位なのです
人間らしいためにある一つの大切な場所とも言えます
ここなしに
我々は”快適な動き”を手に入れることは
ほぼ不可能かと思います
小さいけど、大切なやーつ ”小脳”
小脳
この小脳で、脳梗塞や出血が起こることがあるのです。
なんで大脳じゃなくて
こんなところで起こるのか・・・
これも私は体の使い方、
習慣が影響しているんだろうなと思っています
(net上で勝手にお写真拝借しました・・)
小脳出血した人といえばこの人
ほら、こんな顔して歌うから・・・〇〇に負担かかるでしょって。
病院で勤務時代に小脳出血の患者さんをみた時に
困って、仲間と話していたことを思い出しました。
ほろ苦い思い出 小脳出血の患者さん
「小脳の患者さんに、硬くなったところゆるめるとさ、
その前までなんとか動けてたのに、すごいバランス悪くなったいるすることあるよね。
あれどうしたらいいんだろう。」
「そうそう。でも、やっぱり緊張高すぎるから、落としたほうがいいよね。」
「自覚的に肩の痛みとかあったら、やったほうが楽になってくれるしね。」
そんな会話をしたことを思い出したのです。
今思えば・・・・
「ほんと、ごめんなさい」
と思うアプローチを日々繰り返していたなと
とりあえず笑うしかありません。笑
とはいえ
その時はその知識、情報、考え方しかなかったし
全力で ”よくなってもらいたい” という思いの中で
全力でマッサージしてました
(超下手くそマッサージ 肩甲骨はがし、的な笑)
今考えれば最悪なアプローチです
肩をほぐす
という行為も同様ですが
基礎が崩れたからこそ、
屋根が壊れた家のように
土台あってこその、屋根 です
下半身あってこその、上半身 です
すべてはバランス
『全体で一つのバランス』
釣り合いをとっているところの一部を”ほぐす”ということは
全体のバランスを崩すことに他なりません
(そのポイントを上手にやっていくと、バランスがとれるとは思います)
左側に重りがかかれば
左側が下がり、右側が上がる
物理的な当たり前、です
それは当たり前のことなのですが、
”右が上がっているから下げないといけない!”
という見た目の問題だけ修正してしまうと
内部では左側に重さがかかりその”バランス”をとって釣り合いをとっているのに、
形式上、見た目で”右を下げる”ということをすると
内部不均衡の状態ができてしまいますね。
人間は200個近くの骨を
筋肉、靭帯などで張力を保ち、
床の上で重力下で生きることができるように
脳が調整し続けてくれます
あくまで、その瞬間の姿勢は「釣り合い」に他なりません
札幌のミュンヘン大橋
珍しい構造の橋ですね
これも長年、なんのメンテナンスもしないでいたとしたら、
きっとどこかのワイヤーだけがゆるんだり、
強いテンションがかかっていたりするかと思います
道路をたくさんの車が走り、
繰り返し振動が加えられる
使い方によって
上のワイヤーにかかるバランスは徐々に変化していきます
その”負荷”によって
道路全体のバランスが徐々に変わっていくのです
負担の掛け方によって
どこか一部に負担がかかることで
全体のバランスが変わる
なのに、
一部だけを修正してしまうと
全体のつりあいが壊れます
私が小脳の方に昔やっていたのは まさにそれで
確かに寝ているときの肩周りの痛みは一瞬楽にしてあげたかと思いきや、
歩こうとしたら とんでもない状態になる
だから肩の痛みは瞬間的に楽になったけど
座ろうとしたら座れなくなったり
立てなくなったり、歩きがより不安定になったりするわけです
足から入った情報を下に
視覚、三半規管から入った情報を下に
今までのシステムで座ろう、としたら
バランスが崩されたおかげで立てなくなっていたのです
均衡が崩れてしまっているから歩けなくなったりするのです
小脳疾患の人こそ
より適切な情報を身体に取り入れていく必要があります
大きな刺激量を入れないといけないからこそ、
動きがガサツになって、筋活動をたくさん必要とします
筋出力を大きくすることで、脊髄へ戻る情報量を大きくする
なので、大きく震えたり、道を逸れたりしないと
脳に情報が入らないのでしょう
教科書にあるトレーニングはあくまで依存
足がコントロールできないから、1kgの重りを足につけることで
少し情報がフィードバックしやすくなり
歩きやすく感じるのはそのためであります
しかし、重りを外すとやはり自分の足の重さを感じないといけなくなりますので
お守りをつけて歩かせる練習は、一時凌ぎ、を超えて
「ないと歩けない」という依存を作ることにもなりかねません
感覚を伝えるために
という謳い文句で使った道具が
依存になっていないかは
常に考える必要があります
セラバンドを用いて足に感覚を入れることで
楽に動ける感覚を学ぶ練習方法がありますが
これもまた、新しい身体感覚を学ぶという点では
大変面白い方法です
しかし、毎回つけるか?という疑問については
ちょっと考える余地がありますね
そもそもの重力下で動けるかどうかが
本来鍵であり、
我々万人共通に与えられる
「床」からの情報を無視して
どんなに素晴らしい道具を用いてレッスンしたとしても
結局、最後は床の上でどう動くのか
に戻ってくるのです
最後は床でどうするのかの探求以外ない
道具は最後の最後まで依存になる
それを理解した上で
上手に道具を用いたり
ほぐす、という手技を選択する必要がありそうですね^^
最後までお読みいただき
ありがとうございます^^
ほろ苦い思い出とともに
常に進化をし続けていくのでした〜
追伸
今日はまったく目が動けない女性と
大笑いしながら”できない”を楽しみました💓
この床での身体との対話こそ
「運動学習」なのです♪
おでこのシワと 顎のシワが気になるのに
おでこのシワを作らないと目が動かせないことに
笑いながらレッスンするサナエ嬢.笑
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